乳がんチェック方法解説

1:視診のポイント

 

鏡に映して正面、斜め、前屈、背屈をして、様々な角度と光線の方向を工夫、両腕あげと降ろした組み合わせで視ましょう。

 

・皮膚の状態

色・表面のくぼみ、盛り上がり、発赤、浮腫など。

・左右差・形・大きさの把掘

・えくぼ徴候

(ほっぺのえくぼは可愛いが、乳房のえくぼは可愛くありませんので、すぐ精査へ)

腰を両手ではさむように力を入れて大胸筋を収縮して視ます。

・乳頭の状態

湿疹・ただれ・かゆみがあるか。

乳首のおじき状態や腫瘍の出来ている方に向いているか。(ポインティング)

・乳頭分泌物

湿疹・ただれ・かゆみがあるか。

乳首のおじき状態や腫瘍の出来ている方に向いているか。(ポインティング)

・乳首が陥没してきたかどうか

2:触診のポイント

 

・平手触診

手のひらと5本の指で撫でるように。

・指腹法

第2~第4指を揃えて触診。螺旋、のの字、平行(肋骨に沿って)、放射線状(乳首を中心に)と様々あるが、どれか二つ位の方法で慣れるとよい。

・指先交互法

指の先端を2本揃えて指踏みしながら触診します。

・えくぼ徴候の出し方

しこりを摘んで押し下げるようにします。

 

3:しこりの特徴

 

自分で触診してもわからないとあきらめずに、根気よく丁寧に実行しましよう。

 

・痛みはほとんどない

ある時は乳腺症に合併しているときがあります。

・硬さの表現のたとえ(種類)

a.パチンコ玉・ビー玉・石ころみたいにこりこり、ごりっと硬い(がんの疑い)

b.マシュマロ状だが中心部に硬い芯がある(がんの疑い)

c.スーパーボール・グミキャンディー(線維腺腫)

d.テニスボール(嚢胞)

e.イカの刺身くらいの感じ(乳腺症)※a、bはできるだけ小さい状態(2センチ以内の大きさ)で見つけることが望ましい。

c、d、eは非常に難しいが努力しましょう。

・辺縁

平滑かザラザラと不規則か。

・温度

がんのあるところは高く、平手触診でジワッと熱っぽさを感じる。

炎症があると発赤と痛みを伴う。

・可動性があるかどうか

周囲にくっついている感じかよく動くか。

・腋窩の触診

3本の指で反対側の腋の下を奥の方から乳腺の近くまで触診。

リンパ節のしこりがあるかどうか。

*一般財団法人宮城県予防医学協会ホームページより

http://www.mhsa.jp/checkup/woman/mammography/